安永雄玄様
衆議院第一議員会館第三会議室
5月の講演会は築地本願寺宗務長、安永雄玄様にお願い致しました。安永様はメガバンク勤務、島本パートナーズ社長などを経て浄土真宗本願寺派、築地本願寺の宗務長にご就任。過去に例を見ないリニューアルプランで寺院の立ち位置、あり方を捉え直す試みを実践されています。仏教界のみならず、ビジネス界からも注目を集めていらっしゃいます。
築地にある築地本願寺は伝統仏教である浄土真宗本願寺派のお寺です。名前は知られていますが、実際に中に入って本堂にお参りしたことのある人は少ないと思います。元来、日本人にとってお寺はコミュニティの中心として非常に身近なものであり、庶民の頼れる存在でした。しかし人々のライフスタイルが変わり家族制度が崩壊し、地方から都会への人口移動が急速に進むことによって寺を中心としたコミュニティも崩壊し、東京を中心とする大都市圏では明確な宗教心を持たない宗教的浮動層が大量に発生し始めています。また檀家離れも加速しており、お寺自体も葬儀やお墓の管理のみでは存続が難しい時代となってきました。一方、日本人は特定の宗教に対する信仰心は薄いけれど、根底には日本人ならではの信仰心があります。こうした環境変化の中で、築地本願寺が取り組んでいる様々な事業を通じての新しい形の伝道布教活動(創出や革新)についてご講演いただきました。



